
大企業で副業が認められたり、会社を辞めてフリーランスや起業した、という話を耳にしたりする方は多いと思います。
今会社や学校に行っている方で、就職するか、フリーランスや経営者などの「雇われない生き方」をしようか迷っている方のために、それぞれのメリット・デメリットについて簡単にまとめてみました。
将来の自分の仕事のあり方について、迷っている方は必見です。
今回のポイントは、
・自分に適した働き方は、自分自身で見つけられる!
ということです。
なお、近年のITを使ったビジネスの台頭により、フリーランスと起業の間に大きな差はなくなってきました。
よって、今回はフリーランスと経営者をまとめて、「雇われない生き方」と定義しています。
では早速、メリットとデメリットを順に見ていきましょう。
雇われない生き方と就職のメリット
雇われない生き方のメリット
・自分の働きたい時間帯で働ける
やはり「好きな仕事」と「自由な時間」が手に入ることが大きなメリットと言えるでしょう。
(経営者については、完全に自由とはいかないかもしれませんが、他人の力を借りることができる分、フリーランスより金額的なメリットは大きくなります)
フリーランスの方のブログやSNSを見たところ、会社に就職したくない、あるいは辞めた理由として特に多いのは、「自由な時間が少ない」ということでした。
確かに、同じ会社で同じ職場で働いていたとしても、将来に向けてスキルアップしていきたい方向は、それぞれ違うこともあります。
会社の方針と自分の方針が合わない場合は、会社から独立するというのは、良い手段であると言えそうです。
就職のメリット
・責任や仕事量が分散されやすい
厚生年金は国民年金に、企業と従業員の折半で賄われている掛け金がプラスされます。
ほとんど同じ手取り額で働いていたとしても、将来厚生年金を受け取る会社員の方が、国民年金しかもらえない個人事業主より、年金の受給額が多くなるのです。
起業とフリーランスの違いも主にこの点にあり、事業主(法人)の場合、社会保険の加入は必須となっています。
個人事業主であっても、対象となる事業を行い、かつ従業員が5人以上の場合は、社会保険の加入が必須です。
責任については、それぞれの仕事の内容や、法律に違反していない範囲での話になりますが、フリーランスや経営者より責任は軽い場合が多いです。
たとえば、Aさんがある仕事を担当している時に、どうしても間に合いそうにない場合、同僚のBさんに仕事を変わってもらうことが容易です。
雇われない生き方と就職のデメリット
雇われない生き方のデメリット
(特に厚生年金)
・倒産や破産のリスクがある
年金制度については、個人事業主と法人の経営者とで違いがあったり(厚生年金に加入できるかどうか)、主に個人事業者やフリーランス対象となる制度(小規模企業共済)があったりと、かなり複雑です。
さらに、基本的にこれらの申請は、必要なものを選択して自分から行う必要があるため、制度の内容をよく理解している必要があります。
とは言え、日本の制度は老後や破産時などにも対応したものが多いので、制度を利用することを前提とすれば、そこまで大きな金銭的な責任を負う必要はなくなるでしょう。
就職のデメリット
・AI時代に職を失う恐れがある
長時間労働や低賃金が社会問題となっているように、お金・時間・スキルの面で制限が出てきます。
最近では、一部の企業で副業が認められてきていますが、多くの会社ではその制度がないか、あるいは制度があっても、活用できるゆとりがないのが実情です。
さらなる問題点として、「AIに仕事を奪われる層」と言われているのは、このグループに入っている人たちなのです。
今後のAIの発達や、会社の制度次第では、リストラされる可能性が大きいと言えます。
今従業員として働いている方は、今後も同じ働き方をするにしても、社会の動きについては目を離さない方がよいでしょう。
これは正社員だけでなく、パートやアルバイトといった職種の方についても同様です。
自分に向いているのはどちらの働き方なのか
今後どのような社会になっていくのか、誰にも正確なことは分からない以上、世の中の変化をとらえて、柔軟にキャリア選択をしていくことが、すべての人に求められてくるでしょう。
起業家の条件の1つとしては、
自らの事業で社会を変える夢や目標がある人
ということが挙げられるそうです。
もしそのような志を持っている方がいれば、起業してみるのもいいかもしれませんね。
「自由なお金と時間が欲しい」という方であれば、フリーランスや副業という選択肢もあります。
「この社長についていきたい!」という方であれば、会社の中でスキルアップしていくのも良さそうです。
マスメディアでは、将来の働き方に対してマイナスイメージを持たせる情報が多いですが、「自分の働き方を、それぞれで柔軟に選択できる時代がくる」と言い換えることもできますね。