
レナウンやアメリカの大手百貨店が倒産の危機に
大手アパレルメーカーのレナウンが民事再生手続きに入りました。
正確には、スポンサーを探している状態なので、倒産ではないのですが、会社内外からは倒産も時間の問題だろうと思われているようです。
経営悪化の原因は、「コロナウィルスによる影響で、百貨店が軒並み休止したことにより、そこに卸していたレナウンにも余波がきた」ということのようです。
ただし、レナウンについては、
・競争の激しいアパレルメーカーの中でも、百貨店がメインのアパレルブランドであった
・コロナショック前から経営が悪化しており、経営不振を振り切る経営戦略がなかった
という要因もあり、コロナショックはいわゆる「とどめ」に過ぎないという見方があります。
百貨店への悪影響は日本企業だけにとどまらず、アメリカではほとんどの百貨店企業が資金繰りに苦労しているようです。
ロード・アンド・テイラーやニーマン・マーカス・グループなど、アメリカ国内の有名企業が破産などの危機に陥っています。
一部の経済ニュースでは、こうしたデパート関連の企業から倒産がはじまり、日本国内で景気悪化が加速するとの見方が出ていますが、今後はどうなるのでしょうか?
考えていきたいと思います。
日本や世界中で倒産する企業が多くなるが、悲観するのは早計かもしれない
結論として、倒産する企業は例年より多くなると考えています。
ただし、日本と海外でその内情はかなり異なると考えています。
海外(主にアメリカ)の場合
大手百貨店をはじめ、小売店業界は競争が激化しているため、今後数年間は小売業界の倒産や合併が増えることになると考えています。
また、観光に関連した業界も大打撃を受けたため、今後は本当に必要な企業だけしか生き残れなくなるでしょう。
よって、小売業界、観光業界、そしてそれに関連した企業の倒産が相次ぎます。
この時、そこに雇われている従業員も多くが解雇されると予想します。
一時的に増えた失業者は、コロナショックが落ち着いてくるころまでにある程度、他の企業に雇用されることになります。
ただし、今回のコロナショックは、一部を除いた大多数の企業で経営悪化を招いたため、他の企業でも受け入れる労働者の数を制限すると考えられます。
その場合、失業者の方が再雇用者よりも多くなるので、アメリカなどの国内の景気や治安の悪化が起こりうるでしょう。
日本の場合
アメリカなどと同じく、百貨店や観光業に関する企業の経営悪化や倒産は増えることになるでしょう。
また、日本の場合、小企業の割合が8割以上(中小企業庁HPより)なので、まず体力のない小企業から倒産していくことになります。
だだし、倒産する企業自体は多いものの、「大企業が次々破綻する」ということは起こりにくいと考えています。
日本もアメリカも今後倒産や失業者の増加があることは間違いがなさそうですが、経済全体への影響が大きいのは、大企業の倒産が多いアメリカの方だと考えます。
ニュースだけ見ていると、世界中で失業者があふれて経済が低迷していると思ってしまうかもしれませんが、日本がアメリカなどと同様の状況になるかどうかはわかりません。
ただし、アフターコロナの雇用事情はガラリと変わる可能性が出ています。
マナーはこれまで以上に重視される時代に!成果主義が一気に加速する可能性
「リモートワークで会社にとって有用な人とお荷物の人がはっきりし始めた」という話は聞いたことがある方もいると思います。
今後多くの会社では、AIの導入やリモートワークの活用などで、企業における人の有益性が可視化しやすくなると見られています。
上司や他者の評価が全くなくなるわけではないですが、「結果」をださないと評価されない時代に移っていくことは想像に難くないでしょう。
では、どのような人が「評価されない会社員」になっていくのでしょうか?
具体的には以下の通りだと考えます。
1、発想から目標達成までのプロセスを具体的に他者に提示することができない人
(基本的なプレゼン能力を持っていない人)
2、「期日を守る」「ホウレンソウを守る」など、社会人としての基本が守れない人
1は各メディアで挙げられている通り、今後は「会社の中にいても、社員一人一人が経営者のような感覚を持っていなければならない」ということを示しています。
もう少し具体的に言うと、「アイディアを出し、文字やグラフなどで他者に分かりやすく提案し、それを実行していく」ことを社員一人一人が求められるということです。
人に言われた作業だけをこなす人間は、少なくとも正社員の中にはいなくなっていくと考えられています。
2については、リモートワークは「成果が見えにくく、失敗や粗が見えやすい」働き方なのではないかという考えから来ています。
成果については、きちんとしたプレゼン能力を持って、他の人にアイディアをアピールすることができないと評価されにくい環境になってくるでしょう。
一方、遅刻や期日を守れないといった基本的なことをおろそかにすると、チームで進めている仕事にすぐに悪影響が出てきます。
これまでは、会社内で他の人がフォローすることで、「小さなミス」の悪影響が目立つことはありませんでした。
しかし、「仕事の効率化を図る」ことが「自分やチームの評価を上げる」ことに直結することになるのであれば、そうしたミスは決して小さなものではなくなってくるでしょう。
「自分は大丈夫。社会人のマナーなんて新人研修でしっかり教わったし、その後も差し障りなく仕事をこなしている」
と考える方も多いと思いますが、会社に何年も務めていた方であっても、マナーは「それなり」である場合が多いようです。
例として、転職活動の際には、面接時の印象が「なんとなく」悪かったため、採用を見送られたというケースはよくあることだそうです。
他者からの印象が悪いと、例え仕事のパフォーマンスが良くても、思ったような評価が得られにくいでしょう。
「自分は仕事ができるのに、周りはなぜか評価してくれない」という方は、仕事上のマナーがおろそかになっているかもしれません。
自分で気付くのはなかなか難しいので、上記のような悩みをもつ方は、マナー講座の活用をお勧めします。